静岡県西部にある浜松市は遠江国(とおとうみのくに)と呼ばれ、海と川と山に囲まれ自然豊かな地方で広くは遠州地方とも呼ばれています。そんな自然豊かな遠州地方は綿花の栽培が盛んで、江戸時代より農家の副業として木綿の布を織っていました。その後、トヨタ式織機やスズキ式織機の動力自動織機が発明され繊維の街として遠州地方はとても栄えました。

 遠州木綿は縦糸・横糸を染めてから織機で織ります。

日本の四季から生まれた温かみある「日本色」を糸に染め、縦糸の配列を変える事で様々な縞模様に織り上がり、更に横糸の色を変える事で全く違う表情を魅せます。

 「むさしの物語 綿紬」の生地は、糸にも拘っています。

細い糸を撚り合わせた「双糸」を使用する事で、強度を上げコシがありつつも、柔らかい肌触りにしました。シャツやワンピース、パンツに使っていただける生地です。

 江戸時代より続く伝統と、温かみある色と肌触りをお楽しみください。